2008年12月21日

オタク 芸術

先日知り合いのスカイプ友達からトウキョウで行われる「ゲイサイ」にいっしょに出展しないかという話がきた。村上隆が主催するおそらく現在日本で最大の芸術のイベントだと言っていいと思う。

中学のときに自称オタクが同級生にいた。とてもねちっこくイヤな性格の部分もあったが人の指摘がやたらと的確でときにはクラスのヤンキーたちもビビることがあったぐらいだ。嫌われるというより不気味と思われてたかもしれない。そのころから僕はオタクというのに奇妙なパワーを感じていたのだ。彼と僕は同じパソコンのMSXもっていたのでゲームの話題とかでよく盛り上がった。

中学を卒業して彼とは違う高校へと進んだ。それから僕は高校の美術部に所属し美術の世界にどっぷりと漬かっていくことになる。
高校2年生の時にカレと偶然駅であったことがある。僕は仰天した。カレが恐ろしいほど痩せていたのである。中学のころは太っていたのでよくそのことでからかわれていたのだ。僕はびっくりして「なんやん、めちゃくちゃやせたやん」って声をかけると彼は僕の顔を見るになり逃げていったのだ。僕はわけがわからず、相変わらずよくわからんやつだ、、、と思いながらも奇妙な感覚を記憶に残した。

僕が二十歳になるころ昔の友達と偶然道であってそのオタクのカレの話になった。カレが自殺した、、、という話だった。僕はびっくりした。カレはいつか絶対世界に仕返しをするだろうと僕は心底思っていたのだ。そいう野心をもってると思ってたのだ。

いまやオタクは日本を代表する大きな産業となり日本経済を引っ張る市場とまでなった。もしカレが生きていたらどうなったんだろう、、とふっと、、ただふっとだが思う。しかしそこに答えを出そうとすると気が抜けていく。
このような文章を書けるようになったことになんらかの節目を求めてる自分もいるがそのようなものはないのではないかと最近は思う。

ゲイサイに出すかどうか迷っている。トウキョウという遠さもあるしお金の問題もある。これはチャンスだ、、といわれれば避けてしまうのだ。一生に一回ぐらいの感じで出してみてもいいかもしれない、、とは思うのだが。